家は断然北向きがいい
和室など不要
というから,どんなショッキングなことが書かれているのかと思ったら,この著者らしい,「住むため」の家の理想が書かれていた。日本の家が,南向きに建っていて,それぞれの家が勝手気ままに建てていることを,イギリスのそれとの比較で,(もちろんこの著者のことだから,イギリスの建て方に味方している)書いている。そういう理想をそのまま追求できている著者がある意味うらやましい。
マンション生活を余儀なくされている私にとって,今後,どういう家に住むのかということは大きな問題であるが,それに全力を傾注するほど,家のことに時間と金をつぎ込みたくないという無精な心もある。
2011年11月12日土曜日
2011年11月9日水曜日
池波正太郎「新編 男の作法」,サンマーク文庫
これは,池波氏がどこかの本で書いてきたことを,編集者がピックアップして解説している本である。道理で,どこかで読んだような文章が多いなあと思った。目次がよい。たとえば,「本はたくさん読んでいくうちにね,おのずから読み方というものが会得できるんですよ。」-本- といった具合だ。あとから思い出したり,もう一度読むのにいい。
林望「臨終力」,ベスト新書
この作家は,それこそ「青春物」的なものを書いていた頃からのファンであり,このタイトルをみてぎょっとした。人生終盤を迎える頃から死ぬときまでの心構えが書かれている。
この人は,もう自分のことを老人と言っている。私よりも7才年配だが,少し早くないか?それとも,還暦を迎えるとそういう気持ちになるのかしらん?
暗い気持ちにはならなかった。60才前の私の今の年齢が人生の最後の最盛期であることを感じた。
この人は,もう自分のことを老人と言っている。私よりも7才年配だが,少し早くないか?それとも,還暦を迎えるとそういう気持ちになるのかしらん?
暗い気持ちにはならなかった。60才前の私の今の年齢が人生の最後の最盛期であることを感じた。
2011年10月19日水曜日
向田邦子「男どき女どき」、新潮文庫
肌に慣れた毛玉の出たおととしのセーターを着て、背中を丸めて、こたつに入り、みかんを食べる。うとうとしてきたら、そのまま体を伸ばして畳に寝そべればいい。夢見心地のなかで、風邪をひかないように誰かが綿入れの袢纏をそっと掛けてくれるのが判る-民謡にはそんな気安さがある。(p.152)どうです、見事な描写ですね。この日本的な光景、見事に見せてくれます。向田邦子にこのところ首ったけです。
2011年10月11日火曜日
向田邦子「女の人差し指」,文春文庫
この人の描写には脱帽させられる.短い言葉の中に多くの情景が描かれ,その中での人の心が絵の中に現れる.
別の本の感想の中に,楽しくはないと書いたが,この本はとても楽しい.おしゃれであるが自分の地の部分を隠さず,いい女ここにありという感じがして,好きだ.
本を読むときは,好きな箇所を折ることが多いが,この本を読んで,5~6箇所も折ってしまった.その中の一つ.
別の本の感想の中に,楽しくはないと書いたが,この本はとても楽しい.おしゃれであるが自分の地の部分を隠さず,いい女ここにありという感じがして,好きだ.
本を読むときは,好きな箇所を折ることが多いが,この本を読んで,5~6箇所も折ってしまった.その中の一つ.
「思いもうけて…」という一節から始まる.心の準備があるからおいしいのだという.これは何事にも通じると思った.思いもうけて授業に出る,思いもうけて人に会う.いいなあ.逆に,何をやっても面白くない,味気ないというのは,それに向けて準備をしていないからであろう.とても心に残った.
よそのうちでご馳走になるのは何故おいしいのだろう.「方丈記」か「枕草子」か忘れてしまったが,昔の人はうまいことを言う.
「思いもうけて」食べるからだというのである.思いもうけて,というのは,期待する,という意味であろう.
2011年9月29日木曜日
文芸春秋編「向田邦子ふたたび」,文春文庫
この人の航空機事故のことはかすかに覚えている。といっても,その当時,向田邦子を知っていたわけではなく,あまり興味はなかった。台湾での事故だったが,向田さんを,台湾の人と勘違いしていたような気がする。
この本は,向田邦子の秘蔵写真集である。これを見ると,昔を思い出す。昭和4年生まれだから,まだ生きていてもおかしくない。猫がすきだったらしい。毅然とした猫に男を見いだしていたというような記述である。
この人の写真集をみると,格好いいのよね。私は,そういう点に惹かれるのである。
この本は,向田邦子の秘蔵写真集である。これを見ると,昔を思い出す。昭和4年生まれだから,まだ生きていてもおかしくない。猫がすきだったらしい。毅然とした猫に男を見いだしていたというような記述である。
この人の写真集をみると,格好いいのよね。私は,そういう点に惹かれるのである。
池波正太郎「日曜日の万年筆」,新潮文庫
随筆集である。こういう随筆は,中に書かれているこのことがいいとかいうものではなく,この人の随筆を読んでいると,何だか安心感があるというようなものである。自分の生き方を照らし合わせて読み,新たな発見があれば影響を受け,そうでなくても,何となく心が満たされる。
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