2010年2月14日日曜日

外山滋比古「人に聞けない大人の言葉づかい」,中経文庫

言葉の問題を指摘している本はいろいろあるが,この本は,単に表面的な表現のみならず,物の送り方や外国語との対比,いろいろと感じるところがある.

2010年2月11日木曜日

石黒浩「ロボットとは何か-人の心を映す鏡-」,講談社現代新書

自分の娘のアンドロイドを作った人で有名なロボット研究だが,ご自分のもの「ジェミノイド」もあるのであった.

ロボットを作ることによって人間を研究するということは昔からよく聞いてきたことであるが,石黒先生の場合は,アンドロイドでよりリアルな「人間」を作り,研究をすすめている.
私は,ロボットに心がある(持てる)ということに否定的であったが,この本を読んで,自信がなくなってきた.それは,自分自身がロボットではないので,検証が不可能な命題であることに気づいたからである.
心といえる精神作用は身体と脳が複雑に絡み合って実現されるものだと思う.だから,今のロボットに心があるとは言えないだろう.しかし,将来はどうなのだろう.身体はかなりのものができてきている.う~ん.