別の本の感想の中に,楽しくはないと書いたが,この本はとても楽しい.おしゃれであるが自分の地の部分を隠さず,いい女ここにありという感じがして,好きだ.
本を読むときは,好きな箇所を折ることが多いが,この本を読んで,5~6箇所も折ってしまった.その中の一つ.
「思いもうけて…」という一節から始まる.心の準備があるからおいしいのだという.これは何事にも通じると思った.思いもうけて授業に出る,思いもうけて人に会う.いいなあ.逆に,何をやっても面白くない,味気ないというのは,それに向けて準備をしていないからであろう.とても心に残った.
よそのうちでご馳走になるのは何故おいしいのだろう.「方丈記」か「枕草子」か忘れてしまったが,昔の人はうまいことを言う.
「思いもうけて」食べるからだというのである.思いもうけて,というのは,期待する,という意味であろう.
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