2011年1月21日金曜日

池上章「知らないと恥をかく世界の大問題」、角川SSC新書

次の覇権国家はどこなのか。納得させてくれるように書かれている。中国が強くなるのは、必然性があってのことらしい。問題は、中国の共産党がほかの組織の上にあってすべてをコントロールできるようになっており、民主国家でないこと。
日本での政権交代があったのは、民主主義という視点からは非常に重要だったということだ。せっかくの民主党政権、国民に愛想をつかされないよう、がんばってほしいものだ。そして、民主党独裁では意味がないので、他の政党もしっかりと力をつけることが必要だろう。
文句を言っているばかりではこの国はよくならない。そこのところを、野党は理解しているのか?新しい流れをしっかり理解し、後押しするのが国民の役割だと感じた。
自分の意見も決めにくいこうした現代社会の抱える問題に、一つの、信用できる視点を与えてくれる本である。