2012年9月15日土曜日

加藤、小山(編訳)「ラーニング・コモンズ」、勁草書房

共同で勉強・作業する場を大学図書館の中に設けるという、ラーニング・コモンズの翻訳論文および国内大学での調査報告となっている。

ラーニング・コモンズはイギリスやアメリカなどで盛んになっている。日本の大学図書館も、乗り遅れまいと、必死の状況である。
ただ、私個人は、国内での、さらには自大学での状況をよく見て、実態に合ったものを作る必要があると思っており、よそのまねをしてもうまくいかないのではないかと思う。そもそも、仕事をする際に、日本では大部屋で、机の間に衝立もない環境が極めて一般的であるのに対し、欧米では1人1人、オフィスになっている。それくらい、仕事のやり方が違うのに、大学で同じ形態が取れるのかと言われると大いに疑問を感じる。また、文系と理系での違いも大きいだろう。理系の研究室は、ある意味、既にラーニング・コモンズである。さあ、どうすべえ?

0 件のコメント:

コメントを投稿