2012年9月16日日曜日

土光敏夫「土光敏夫 私の履歴書」、日本図書センター

岡山出身の財界者で、「メザシ」で有名な土光敏夫氏の自叙伝である。
冒頭にある財政改革の問題では、国債83兆、地方債40兆で、今すぐにでも破産すると書かれている。実はいま、その10倍ほどの借金が積もりに積もっているが、未だにこの問題は決着しておらず、遙かに深刻な問題になっている。今土光氏が生きていたらどういうだろうか。
土光氏は、贅沢をせず、無駄な金を使わなかった。今、国民は、税収の2倍のお金を毎年使っているが、この先、どうなるかは火を見るよりも明らかであろう。いまこそ、土光さんに学ぶことがあるのではないだろうか。
この本の話に戻そう。岡山の関西中学から東京高等工業学校(現東工大)を経て、石川島の社長から東芝社長、経団連会長などを歴任している。そうした社会的ポジションとはうらはらに、海外旅行にいけばお土産すら買わず、金婚式は庭にござを敷いて行い、・・・といった話が出てきて、メザシだけではなくて、本当に「簡素」な生活を心がけておられたことがわかる。

冷蔵庫にはいつの間にかメザシが。

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