日本のロボット技術は、スタートはいいけども、それからあとの成長戦略がなく、結局、アメリカなどに大きく水をあけられているということがよくわかる。
著者は、大工大の先生なのだが、日本電装や松下電器産業を経ての現職で、さらに、現在もアルボットという会社の代表取締役なので、現実の状況に詳しい。
日本でロボットの開発をしようとすると、いろいろな法律が邪魔をして、本当に実験室でしか試すことができない。ごく一部、たとえば、つくばなどで特区を作ってはいるが、それとて大きな制約。それに比べて、アメリカのなんと自由なことか。日本で自動運転車など、アメリカに勝てるはずがないということがこの本を読むとよくわかる。
否定的な論調で統一されている本ではないが、この本を読むと、なにか、残念な気持ちばかりが湧いてきた。
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