2013年2月11日月曜日

曾野綾子「人生の原則」河出書房新社

この本は,東日本大震災の直後からあとに書かれた,雑誌などに掲載されたエッセイを集めたものである.ものを考える尺度が日本の平均的なところになくて,外国,とりわけアフリカをよく知った上で,生き物としての人間の基準におかれているとでも言うべきであろう.
もっとも,この本に限らず,著者の本はすべてそうであるから,驚きは何もない.いや,これが80才の方の書かれたものであるということについて驚かされる.山本富士子と同じ年であるとか,エリザベス・テイラーと身長・体重共に同じであるとかいう話もあって,女性としての意地・誇りのようなものも感じさせる.

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