2012年11月4日日曜日

林望「メイフェア劇場の亡霊」、NHK出版

これは著者のオリジナルな著作であるが、まるでイギリスの短編集のような感じで書かれている。後書きにあるように、誰しも、イギリスにある短編を和訳したものかと思ってしまう。
イギリスの文化(と食事。こちらが重要)を深く知る著者ならではのお話である。お若い頃、たくさん書かれていた随筆を思い出す。こういう人をイギリス通というのだろう。
随筆も面白いが、フィクションも面白い。昔読んだ、「マーシャに」(集英社文庫)は忘れられない。

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