2012年6月23日土曜日

橋本治「これで古典がよくわかる」,ちくま文庫

カタカナ混じりの日本語,ひらがな混じりの日本語がどういう風に出来てきたか,誰が使っていたのか,男と女は使った文字がどう違っていたのか,というようなことがわかりやすく書かれている.
といっても,もともと古典にそれほど興味がない者が深い興味を持つのは難しいと感じた.

2012年6月17日日曜日

新田次郎「小説に書けなかった自伝」新潮文庫

公務員との二足のわらじを履き,最後に小説家として独立した経過が詳しく述べられている.今まで新田次郎とは,山岳小説だと思っていたが,この本を読んで,それは新田次郎氏が否定していたことがわかった.また,山岳家からは,いろいろと厳しい意見が出されていたことを知った.
何事も,文句をつけることは簡単だろう.それに対してどう立ち向かったかというような点が非常に参考になった.