まずは,大震災で,しばらく私自身自分を見失ったような感覚で,本も読めず,まともなことがここ2週間あまりできていないことを告白する.そのため,ここにしばらく書くこともできなかった.震災の復興までは遠い道のりなので,自分ができることを模索することも,時間をかけながら長期戦と覚悟し,少しでも早く普通の生活を取り戻すことが,日本のためには重要と思う.そこで,本サイトも復活することとした.以下はその第1号である.
池波氏はそのときまでフランスに行ったことがなかったのに,映画で何十回も「パリに来ている」ので,東京を歩くようにパリを歩けるという.この本を読むと,外国経験もなく,言葉もしゃべれないのに,まさに堂々と,フランス旅行をまるで日本で旅行をするのと同じくらいに,いや,もっと楽しんでいる.この本を読みながら,私もフランスを旅行したような気分になった.
いつも,おおらかな気分で,かつ繊細に物事を見ながら旅行をする池波氏は,「ホンモノの文化人」だとつくづく思う.
2011年3月30日水曜日
2011年3月1日火曜日
福澤諭吉(斎藤孝訳)「現代語訳 学問のすすめ」,ちくま新書
原著を読む時間も気力も能力もないが,斎藤先生訳は非常に読みやすい.大学教授たるもの,学問のすすめは必読書と考え,手に取ってみた.
私は,博士号を取得後は「役に立つかどうかよくわからないもの」,「学問のための学問」は基本的にしないことにしている実学指向の人間であるが,万札の福澤諭吉も,同様のことを書いているのには心を強くした.
初編 学問には目的がある
第2編 人間の権理とは何か
第3編 愛国心のあり方
第4編 国民の気風が国を作る
第5編 国をリードする人材とは
第6編 文明社会と法の精神
第7編 国民の二つの役目
第8編 男女間の不合理,親子間の不条理
第9編 よりレベルの高い学問
第10編 学問にかかる期待
第11編 美しいタテマエに潜む害悪
第12編 品格を高める
第13編 怨望は最大の悪徳
第14編 人生設計の技術
第15編 判断力の鍛え方
第16編 正しい実行力をつける
第17編 人望と人付き合い
くだらない本を読むよりずっとおもしろい.是非読んでみられることをお勧めする.
私は,博士号を取得後は「役に立つかどうかよくわからないもの」,「学問のための学問」は基本的にしないことにしている実学指向の人間であるが,万札の福澤諭吉も,同様のことを書いているのには心を強くした.
†役に立つ学問とは何か章のタイトルをあげると,以下のようになっている.
・・・こうした実用性のない学問はとりあえず後回しにし,一生懸命にやるべきは,普通の生活に役に立つ実学である.(p.10)
初編 学問には目的がある
第2編 人間の権理とは何か
第3編 愛国心のあり方
第4編 国民の気風が国を作る
第5編 国をリードする人材とは
第6編 文明社会と法の精神
第7編 国民の二つの役目
第8編 男女間の不合理,親子間の不条理
第9編 よりレベルの高い学問
第10編 学問にかかる期待
第11編 美しいタテマエに潜む害悪
第12編 品格を高める
第13編 怨望は最大の悪徳
第14編 人生設計の技術
第15編 判断力の鍛え方
第16編 正しい実行力をつける
第17編 人望と人付き合い
くだらない本を読むよりずっとおもしろい.是非読んでみられることをお勧めする.
2011年2月26日土曜日
越川禮子「江戸の繁盛しぐさ」,日経ビジネス人文庫
繁盛と仕草は大きな関わりがあるに違いないと思っていたが,ちょうど面白そうなタイトルの本を見つけたので,買って読んでみた.
江戸絶賛の著者で,薩摩あたりが田舎者と言わんばかりに書いてあるから,長州人である私は少し気になったが,たしかに,薩長人は江戸の人間から見ると,決して「粋」ではないだろう.まあ許そう.江戸の,スマートなところ,粋なところ,インテリジェントなところ・・・はよくわかった.池波正太郎を少し読んだりしていたので,最近は江戸も私の興味の対象となっている.
本としては,同じ話が何度も出てきたりするところはいただけない.
江戸絶賛の著者で,薩摩あたりが田舎者と言わんばかりに書いてあるから,長州人である私は少し気になったが,たしかに,薩長人は江戸の人間から見ると,決して「粋」ではないだろう.まあ許そう.江戸の,スマートなところ,粋なところ,インテリジェントなところ・・・はよくわかった.池波正太郎を少し読んだりしていたので,最近は江戸も私の興味の対象となっている.
本としては,同じ話が何度も出てきたりするところはいただけない.
2011年2月3日木曜日
佐藤隆介「池波正太郎直伝 男の心得」,新潮文庫
池波正太郎の側近だった著者の随筆であるが,池波正太郎の影響が色濃く出ている.酒の飲み方,人とのつきあい方,金の使い方,妻との関係,すべて「男らしい」.
酒は飲む楽しみのために飲む.いつでもそういう酒でありたい.陰々滅々と飲んでいるだけで話題もなければ何もないという相手では,一緒に飲んでも時間の無駄である.飲めばカラオケという手合いも願い下げだ.愉快に酌み交わして談論風発,学生時代の気分に帰って語り合い,時間のたつのを忘れる・・・こういう酒が理想的だ.そのためにはお互いに,それなりの教養や知識や人生経験の積み重ねがいる.酒道は生涯稽古である.(p.48)酒に誘われるような人間になる.これが理想.
2011年1月21日金曜日
池上章「知らないと恥をかく世界の大問題」、角川SSC新書
次の覇権国家はどこなのか。納得させてくれるように書かれている。中国が強くなるのは、必然性があってのことらしい。問題は、中国の共産党がほかの組織の上にあってすべてをコントロールできるようになっており、民主国家でないこと。
日本での政権交代があったのは、民主主義という視点からは非常に重要だったということだ。せっかくの民主党政権、国民に愛想をつかされないよう、がんばってほしいものだ。そして、民主党独裁では意味がないので、他の政党もしっかりと力をつけることが必要だろう。
文句を言っているばかりではこの国はよくならない。そこのところを、野党は理解しているのか?新しい流れをしっかり理解し、後押しするのが国民の役割だと感じた。
自分の意見も決めにくいこうした現代社会の抱える問題に、一つの、信用できる視点を与えてくれる本である。
日本での政権交代があったのは、民主主義という視点からは非常に重要だったということだ。せっかくの民主党政権、国民に愛想をつかされないよう、がんばってほしいものだ。そして、民主党独裁では意味がないので、他の政党もしっかりと力をつけることが必要だろう。
文句を言っているばかりではこの国はよくならない。そこのところを、野党は理解しているのか?新しい流れをしっかり理解し、後押しするのが国民の役割だと感じた。
自分の意見も決めにくいこうした現代社会の抱える問題に、一つの、信用できる視点を与えてくれる本である。
2010年11月13日土曜日
日本エッセイスト・クラブ編「’07年版ベスト・エッセイ集」、文春文庫
まさに、短いエッセイが61個集められているエッセイ集である。面白いものもあれば、つまらないものもある。いろいろである。それらを集めたものとしてのエッセイ集としては、面白いとは思わなかった。
2010年11月3日水曜日
新渡戸稲造「武士道」、PHP文庫(和訳)
かの有名な、武士道を久しぶりに紐解いた。日本人、ここにあり、という感じがする。大学でも、武士道という科目を設けてみてはいかがでしょう。教えることのできる人があるのかどうかわからないが・・・
外国からさんざんつけこまれ、われわれは自衛のまともな手段すらもたず・・・
こうした状況の中でやっていくには、強力な精神力が必要だと思う。武士道で世界の常識を変える。いや、すくなくとも、日本人の精神力を鍛えなおす。これしかない。
外国からさんざんつけこまれ、われわれは自衛のまともな手段すらもたず・・・
こうした状況の中でやっていくには、強力な精神力が必要だと思う。武士道で世界の常識を変える。いや、すくなくとも、日本人の精神力を鍛えなおす。これしかない。
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