共同で勉強・作業する場を大学図書館の中に設けるという、ラーニング・コモンズの翻訳論文および国内大学での調査報告となっている。
ラーニング・コモンズはイギリスやアメリカなどで盛んになっている。日本の大学図書館も、乗り遅れまいと、必死の状況である。
ただ、私個人は、国内での、さらには自大学での状況をよく見て、実態に合ったものを作る必要があると思っており、よそのまねをしてもうまくいかないのではないかと思う。そもそも、仕事をする際に、日本では大部屋で、机の間に衝立もない環境が極めて一般的であるのに対し、欧米では1人1人、オフィスになっている。それくらい、仕事のやり方が違うのに、大学で同じ形態が取れるのかと言われると大いに疑問を感じる。また、文系と理系での違いも大きいだろう。理系の研究室は、ある意味、既にラーニング・コモンズである。さあ、どうすべえ?
2012年9月15日土曜日
2012年8月13日月曜日
夏目漱石「吾輩は猫である」、角川文庫
実は、少年時代、我輩は猫であるは読んでいなかったのです。最初の出だしだけは読むけども、あとの長い長い猫の語らいのような文章はなかなか読むには骨が折れるのですよね。
でも、今回、読破中です。雑煮の中にある餅を食おうとして、猫が四苦八苦するところなんか、腹の底から笑ってしまいました。「何でも知っているけど、知らない顔をしているだけ」みたいな猫だからこそ、人のような感情を猫にかぶせて擬人化しているのが面白いのですね。これが犬だったらこうはいかなかったかもしれません。
六十二で生きているくらいだから、丈夫と言わねばならない・・・時代を感じます。今だったら、六十二ではなく、九十二でしょう。
まだ途中ですが、記録しておきたくなりました。
でも、今回、読破中です。雑煮の中にある餅を食おうとして、猫が四苦八苦するところなんか、腹の底から笑ってしまいました。「何でも知っているけど、知らない顔をしているだけ」みたいな猫だからこそ、人のような感情を猫にかぶせて擬人化しているのが面白いのですね。これが犬だったらこうはいかなかったかもしれません。
六十二で生きているくらいだから、丈夫と言わねばならない・・・時代を感じます。今だったら、六十二ではなく、九十二でしょう。
まだ途中ですが、記録しておきたくなりました。
2012年8月7日火曜日
夏目漱石「三四郎」角川文庫
懐かしい大学時代を思い出す。意味のない虚勢を張ったり、取っつきにくい女の子にあこがれたり、無駄な時間を一生懸命費やしたり、そういうことを思い出させてくれた。
授業期間が始まっても授業が始まらないのが大学か。私の頃もそうだった。授業があるかどうかは、学校に行って掲示板を見て始めてわかるというのが常識であった(私の行った大学では)。そうではなくなったのは、日本の長い大学の歴史の中でわりと最近のことなのだが。 効率を求めない社会の良さは全く顧みられない現代であるが、昔よりいい社会かどうかは大いに疑問がある。
授業期間が始まっても授業が始まらないのが大学か。私の頃もそうだった。授業があるかどうかは、学校に行って掲示板を見て始めてわかるというのが常識であった(私の行った大学では)。そうではなくなったのは、日本の長い大学の歴史の中でわりと最近のことなのだが。 効率を求めない社会の良さは全く顧みられない現代であるが、昔よりいい社会かどうかは大いに疑問がある。
2012年7月21日土曜日
滝本哲史「武器としての交渉思考」、星海社新書
交渉はゼロサムゲームではない。このことは、我々は感覚的にはわかっているのに、オペレーションズリサーチでは、あたかもゲームの真理のように教わる。このへんの嘘くささがORが実際に世に普及しない原因だろう。
本書では、ゾーパ、アンカリング、バトナなど、交渉の際のキーワードが明快に示されていて、非常に刺激的で面白い。
本書では、ゾーパ、アンカリング、バトナなど、交渉の際のキーワードが明快に示されていて、非常に刺激的で面白い。
2012年7月20日金曜日
夏目漱石「こころ」、角川文庫
私が少年時代、読んだかどうかよく覚えていない。姜尚中「続・悩む力」に感化されて、読んだ。
人の心の中をこんなに詳しく語った本を他に知らない。青春、友情、恋愛といった、若き日のテーマがこの中に詰まっている。心の中を深く追求することがない現代こそ、この本は読まれるべきだと感じた。
人の心の中をこんなに詳しく語った本を他に知らない。青春、友情、恋愛といった、若き日のテーマがこの中に詰まっている。心の中を深く追求することがない現代こそ、この本は読まれるべきだと感じた。
2012年7月14日土曜日
姜尚中「続・悩む力」、集英社新書
前半は漱石とウェーバーに学ぶという姿勢で貫かれている。漱石が1世紀以上も前、ロンドンで言葉や文化、お金など、いろいろな面で不便な生活をしたと思われるが、
この本を読んで、漱石の本を3冊注文した。だって、漱石の本は私が少年のころ、それこそ、流し読みをしただけで、しっかりとは読めていないから。
みんな紳士的、淑女的にスマートに交際しているのですが、打ち解けた信頼感や団居や情愛といったものは乏しく、自意識過剰による緊張と、孤独と、殺伐の感じばかりがあるのです。というあたり、漱石はしっかりと「自由」というものの本質(悪い意味での)を見極めていたということで、それをこの書は指摘している。
それを見て、漱石は暗澹たる心持になりました。
この本を読んで、漱石の本を3冊注文した。だって、漱石の本は私が少年のころ、それこそ、流し読みをしただけで、しっかりとは読めていないから。
2012年7月1日日曜日
姜尚中「悩む力」集英社新書
政治学者であるが、思想家、哲学者といってもいい、在日の学者である。
この人の本を読むと、とてもしなやかな頭脳を感じる。漱石とウェーバーを対のような形で愛し続けてきた著者が、一貫してこれらの大先輩の考え方や主張にそって自分の論を展開している。
私とは何か
世の中すべて金なのか
しっているつもりじゃないか
青春は美しいか
信じるものは救われるか
何のために働くのか
かわらぬ愛はあるのか
なぜ死んではいけないか
老いて最強なれ
といった章のタイトルからは、ハウツーものを想像するが、そういう意味では当てがはずれる。自分の頭で考えなければ書かれていることも頭に入らない、とても勉強をさせられる本であると思う。若い人にぜひおすすめの1冊である。
この人の本を読むと、とてもしなやかな頭脳を感じる。漱石とウェーバーを対のような形で愛し続けてきた著者が、一貫してこれらの大先輩の考え方や主張にそって自分の論を展開している。
私とは何か
世の中すべて金なのか
しっているつもりじゃないか
青春は美しいか
信じるものは救われるか
何のために働くのか
かわらぬ愛はあるのか
なぜ死んではいけないか
老いて最強なれ
といった章のタイトルからは、ハウツーものを想像するが、そういう意味では当てがはずれる。自分の頭で考えなければ書かれていることも頭に入らない、とても勉強をさせられる本であると思う。若い人にぜひおすすめの1冊である。
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